値上げは粘り強く継続交渉
電気化学工業のCR(クロロプレンゴム)の足元の需給動向は、販売数量増や円安による手取り増加により増収、増益となった。輸出の主力需要先であるアジア市場が牽引。欧州は回復傾向、アメリカ市場は着実な伸長となった。中国市場については13年7月からアンチダンピング(9・9%から20・8%)の見直しがあり、「非常に大きな逆風と認識している。販売数量は減少したが、ありがたい話で引き続き電化のものをというお客様も多いので、悲観したほどの数量の落ち込みはなかった」(エラストマー・機能樹脂部門 田渕浩記エラストマー・ブラック部長)という。
全世界の市場規模30万t前後のうち大規模市場である中国市場では、