ブリヂストンは3月4日、経済産業省と東京証券取引所が共同で女性の活躍推進に優れた企業を紹介する「なでしこ銘柄」に選定されたと発表した。
「なでしこ銘柄」は、東証一部上場企業の中から、業種ごとに、女性が働き続けるための環境整備を含め、女性人材の活用を積極的に進めている企業を紹介するもの。具体的には、(1)女性のキャリア支援と、(2)仕事と家庭の両立支援の二つの側面からスコアリングを行い、各業種上位企業の中から財務面(ROE)の基準を満たした企業を選定している。
東京証券取引所は同社を選定した理由として、「多様性の尊重に関するブリヂストングループの考え方」を明確にし、2009年からグループ全体に展開している点、グループ各社で国や地域特性に合わせた多様性尊重に関する目標設定を推進している点を挙げている。また、女性のキャリア促進の面では、入社5年目前後の総合職女性社員を対象にキャリアデザイン研修を実施するとともに、管理職候補層の女性社員に対し、キャリアパスを明確にした育成施策を始めており、仕事と家庭の両立支援の面では、結婚・出産・育児等を理由に退職した社員の再入社を促進する再入社(ウエルカム・バック)制度や、配偶者が海外転勤した際に最大3年間休職できる配偶者海外転勤休職制度を導入している。さらに、より働きやすい職場づくりの一環として、都内最大規模となる事業所内保育所「ころころ保育園」を開設している。
同社グループでは、「多様性の尊重に関するブリヂストングループの考え方」を定め、「多様な人々が働きやすく活躍できる職場環境づくり」に取り組んでいる。今後もダイバーシティを推進すべく、女性の活躍推進を含めさまざまな取り組みを進めていく方針。
2014年03月05日