トレッドゴム①
本稿の第1回に、自動車ができてから100年ほど経ってようやくタイヤができた。1888年にジョン・B・ダンロップが自転車用に空気入りタイヤを実用化したのがタイヤの始まりと書きましたが、読者からの質問があり、説明が舌足らずであったことに気が付きました。
ここでは、空気入りタイヤの意味でタイヤという言葉を使いました。グッドイヤー社のホームページによれば、車輪の外周にゴムを取り付けただけのソリッドタイヤが発明されたのが1835年となっており、ゴムを貼りつけたタイヤは空気入りタイヤが実用化される50年ぐらい前から自動車用に使われていたことになります。ソリッドタイヤに取り付けられたこのゴムの輪こそが、今回お話しするトレッドゴムの原型です。