EPT年産7万5000tを生産 市原工場 フル生産、フル販売続く
三井化学の機能樹脂事業本部では中国市場での需要増大に対応、中国石油化工股份有限公司(シノペック)との共同出資により中国上海市・上海化学工業区にメタロセン触媒による最新鋭のプロセスを採用した世界最大規模のEPTプラント(年産7万5000t)の建設を進めていたが、そのプラントが2014年4月に完工、8月にいよいよ商業運転を開始する運びとなった。
足元の販売数量は国内は自動車生産にスライドし中部地区を中心に微増となったほか、6割強を占める輸出市場では主力の中国向けが期後半から持ち直し需要が旺盛で供給が追い付かない状況。中国プラントの稼働を見越した中南米での拡販やタイへの輸出が増加したことで一桁後半のプラス成長である年初販売計画を上回る出荷となった。
中国では自動車産業の急速な拡大、および、社会インフラ(鉄道など)の整備に伴い、自動車部品、建材、シール、軌道パッドなどのEPTの大幅な需要増が今後も見込まれており、