クレハエラストマーのゴムシートの13年度は、上期(4―9月)の動きはあまり良くなかったものの、11月ぐらいから好転し、1月にピークを迎えた。その後はやや減少傾向にはあるが、依然として高い水準を保っているという。
その要因は明確ではないが、機械や電機メーカーなどが消費増税前の3月までに製品を納入するには、部品メーカーが1・2月までに部品を納めなければならないこと、さらに住宅・土木が好調なことなどの影響があるかもしれないと、同社では見ている。
消費税が上がる4月以降については、不透明感は否めないものの、現時点では堅調に推移しているというのが現状だ。
同社のゴムシート製品は、大きく分けて合成ゴムシートや天然ゴムシート、シリコン・フッ素ゴムシートなどの分野がある。
このうち合成ゴムシートについては、昨年6月に汎用品のすべてを「脱フタル酸」の環境対応シートに切り替える方針を発表した。7月22日出荷分からスタートし、現時点で半分以上が環境対応に切り替わっており、今後、半年程度で環境対応に一本化できる見込みだ。
一方、ゴムシートのうち海外での需要が伸びているのが広幅などの特殊品である。中国ではまだ価格と質の点で折り合わないため、現状では難しいところがあるが、韓国や台湾のように日本製品の質を理解している国では、徐々に使われるようになっており「来期以降、攻めの展開ができる製
2014年04月13日