時代とともにゴム、樹脂製品に求められる性能・性質は変化し、技術開発の原動力となってきた。その一つに「難燃性」がある。かつては火災が重大事故に直結する環境で重視された難燃性が、今は幅広い分野で求められている。
石油由来の合成ゴムや樹脂は着火すると燃え尽きるまで燃焼し続けるが、難燃化された製品は一度燃えても自己消火性があり、炎から離れると鎮火する。その基本メカニズムは、ゴムや樹脂に配合された難燃剤が熱反応でガス化あるいはバリア化し、周辺の空気を遮断することで難燃性が発現するのだ。
代表的な難燃剤には、ハロゲン系(臭素系)化合物やリン系化合物がある。ただ近年は環境問題に直面しており、
2014年04月07日