三菱レイヨンは4月1日、ドイツ・デュッセルドルフの駐在員事務所を改め、現地法人としてMRC Europe GmbH(以下MRCE社)を設立し、同日より業務を開始したと発表した。
欧州におけるビジネス拡大と促進を図ることを目的とするもの。
従来、同社は欧州顧客向けに、産業用途の炭素繊維・複合材料、フィルム・コーティング材料などの機能化学品や、浄水器などを販売してきたが、地域に密着したマーケティング活動を促進するために2011年にドイツ・デュッセルドルフに駐在員事務所を開設した。その後、欧州におけるビジネス拡大に対応して法人化を検討するなかで、2013年11月4日に法人格を有するMRCE社を設立し、2014年4月1日よりマーケティング活動に加え本格的な販売活動を開始するもの。
欧州では、同社の注力する自動車と風力発電翼向け炭素繊維の市場が急拡大している。また、同社のアクア事業においても欧州市場を有望と見ている。今後、MRCE社を欧州における営業拠点とし活用することにより、急拡大する市場の成長を取り込んで事業拡大を図るとしている。
MRCE社は三菱レイヨンの100%子会社。従業員は5名。事業内容は炭素繊維・複合材料、機能化学品、水処理製品などの販売及びマーケティング。
2014年04月04日