自動車などの製造業が海外生産にシフトする一方、海外から輸入される低価格品の攻勢に晒され、各部品メーカーは企業戦略の見直しや収益構造の転換を迫られてきた。
そんな中、新たな需要を掘り起こす目的で注目されているのがメディカル分野だ。各部品メーカーが持つ素材技術や金型技術、加工技術を応用し、医療・介護分野に進出するゴム・樹脂関連企業の動きが目立っている。
先週、東京ビッグサイトで開催された「MEDTEC Japan 2014」には、そうしたメーカー、商社の出展が少なからずあった。
フコク物産は、医薬・食品分野での検査や培養目的で需要が期待されるマイクロ流体チップなどを展示した。同社は自動車用ゴム部品をメインに取り扱っており、同社が持つシリコーンゴムの素材技術と金型技術を応用して新しい分野への進出を模索し、医療分野に着目したという。
食品用容器・トレーなどを販売する㈱ミカサは、数年前から同社が持つ衛生面に優れた製造技術を転用できないかと考え、メディカル分野への展開を図ってきた。
ただし、同じ技術でも
2014年04月14日