【ゴムシート特集】 日東化工 「ブラックターフ」販売好調

2014年04月14日

ゴムタイムス社

 日東化工(神奈川県高座郡寒川町 高瀬宗救社長)はシート・マット、成形品等のゴム加工品事業から、ゴムコンパウンド事業、樹脂製品、樹脂コンパウンド事業まで幅広く展開している。
 最近の需要動向としては昨年9月以降、自動車生産の好調と東北での復興需要を中心とする建設需要の好調により、コンパウンド事業やシート・マット製品で受注が伸び続けている一方、原材料費上昇と電力・ガス料金の高騰が収益を大きく圧迫している。14年3月期通期の売上高は前年比10・6%増の106億円の見込みだが、利益面では苦戦を強いられた。
 海外では、ベトナムの合弁会社ペンテックの敷地内にゴムシートの生産設備新設を準備中だが、現地状況は刻々と変化している。当面はペンテックで特殊品を製造しながら需要家の要望を見極め、他のASEAN地域を含めて生産拠点の最適地を検討しているところだ。
 同社の注力商品である再生ゴムマット「ブラックターフ」で、昨年夏から4段プレス式最新設備を稼働させた。「能増のタイミングが遅れて、一時的に在庫切れでお客様にご迷惑をかけた」(同社)。しかし、現在はフル稼働で対応している。
 また、公共施設やスポーツ施設の床材として「クッションマット」の需要も好調だ。再生コンパウンドを自社で安定的に供給できる強みを生かしたリサイクル長尺シートは、リーズナブルな商品として認識されており、今後も幅広い用途展開が期待できる。
 その他、同社では地下鉄向け床材の開発を進めている。

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