東洋ゴム工業㈱(中倉健二社長)は、9月5日、海外市場向けタイヤ輸送に45フィート国際海上コンテナの利用を日本で初めて開始すると発表した。
同社は昨年11月16日から20日、工場所在地である宮城県岩沼市と仙台塩釜港高砂ターミナル間の公道(約30km)において、タイヤを「45 フィート国際海上コンテナ」に積載して、運行するという実証実験を行い、実用化に向けた諸条件や通行の安全性、輸送の効率化の確認、検証に協力した。本年3月25日、国から「みやぎ45フィートコンテナ物流特区」が構造改革特区として宮城県全域で認定されたことを受け、また震災後、急ピッチで進む仙台塩釜港の復旧整備に従い、45フィート国際海上コンテナ輸送が本格運用されることになった。これに際し、同社は仙台工場で生産した海外向け出荷タイヤの物流において、日本で初めてとなる「45フィート国際海上コンテナ」の運用を開始する。
同社は、今後も宮城県とも協力し、同コンテナ運用拡大を図るとともに、産業物流のさらなる発展と輸送時のCO2排出量の削減に努めていくとしている。また、東北経済の中心地である仙台港の利用拡大を通じて東北経済の復興に寄与していきたいとしている。