信越化学 米国でエチレン生産工場の許可を申請

2014年04月16日

ゴムタイムス社

 信越化学は4月15日、同社の米国子会社であるシンテック社が、塩化ビニル樹脂(塩ビ)の主原料の一つであるエチレンを生産する工場の建設許可をルイジアナ州の環境庁に申請したと発表した。
 この申請におけるエチレンの生産能力は、年産50万トン。工場の立地は、シンテック社が既に所有している工業用地が有力候補となる。この建設許可を取得する手続きと並行して、工場建設に係る投資額及び採算性や、建設時期などの検討を進めた上で、最終決定を行うこととなる。
 今回の申請は、エチレンの調達政策の検討の一環としてなされるもの。
 シンテック社は、インフラの整備を中心に幅広い用途で使われている塩ビの需要の伸びを確実に捉えるため、かねてから原料からの一貫生産体制の構築を進めてきた。この一貫生産体制をより強固なものとするため、塩素に続きエチレンの自社生産の検討を本格化した。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー