東海ゴム工業は4月17日、中国・合肥市の産業用(建設・土木機械向け)ホース製造・販売子会社、東海橡塑(合肥)有限公司(略称:TRFH)で設立10周年記念式典を執り行ったと発表した。
TRFHは、経済成長を背景とした中国での産業用ホースの需要増大に対応するため、フコク物産との共同出資(東海ゴム工業89・18%、フコク物産10・82%)で2004年4月に設立した。資本金は34億円。
工場の面積は約6万5000㎡、従業員数は457名(14年2月末現在)。12年度の売上高は2億4400万元(約40億円)。
同社グループでは海外初となる産業用ホースの拠点として、日系建機メーカーの現地拠点や中国現地メーカーに対する製品供給を行っている。
式典では、合肥市人民政府や経済技術開発区の関係者をはじめ、主要取引先の現地建機メーカー幹部、同社グループ従業員ら約500名が出席し、盛大に設立10周年を祝った。同社グループを代表して成瀬哲夫取締役会長が「10年前に小さな仮事務所からスタートしたTRFHは、従業員460名を超える会社に成長しました。今後も、産業用ホースのグローバル戦略の重要拠点として飛躍することで、中国の建機産業の発展に貢献してまいります」と挨拶した。
同社グループの産業用ホース事業は、TRFHを拠点とする中国展開のほか、インドに現地ホースメーカーとの合弁で産業用ホースの製造・組み立て拠点を設立し、14年度以降に順次、稼働する。さらに、ロシアでも建機向け構成部材の合弁事業を14年度にも開始する。
国内でも、京都府綾部市に設立した新会社「株式会社TRI京都」が14年秋より稼働する予定。
2014年04月17日