高機能素材に関する3大展示会が4月16日〜18日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。「第1回 高機能金属展」に出展したゴム・樹脂関連企業は次の通り。
◇三信工業
金属に合成ゴムや樹脂をコーティングしたり、樹脂フィルムのラミネート加工などを行っている三信工業は、それらの技術をパネルで紹介するとともに、実用例を展示した。
金属コーティング加工は、各種メタルガスケットにゴム系(NBR・FKM)塗料をコーティングするなどの処理を行うもので、主に自動車部品で使われている。
一方、金属ラミネート加工はPP樹脂やTPOエラストマーのフィルムなどを金属に熱と圧力でで貼り付ける。自動車外装材やケーブル外装などが対象だ。
現在、同社の技術は自動車部品や電線を中心に使われているため、それ以外の製品への拡大を目指し、来場者に加工技術をアピールしていた。
◇尾高ゴム工業
ゴムロールのパイオニアである尾高ゴム工業は、主力製品であるハイクラッチシリーズやスーパーリンガーシリーズなどを出展した。
高摩擦係数と耐油・耐摩耗性を特長とするハイクラッチシリーズについては、「ウレタン」「960」「ハイパワーハイクラッチ」の3種類を展示。高い絞り特性を持つスーパーリンガーシリーズでは、従来品に加え、新素材を用いた「タフエース」を初出展した。
そのほか、230℃の耐熱性と強力な耐熱ゴムロールシリーズの「ポリエース」、強力な粘着性を備えた粘着除塵用ロール「タッキー」など、独自の製品をPRして新規顧客の開拓を図っていた。
また同期間・同会場で、FDP(フラットパネルディスプレイ)に関わる最新技術が一堂に会した「第24回 ファインテック ジャパン」も開催された。