経営分析、特許分析のパテント・リザルトはこのほど、バインダー、導電助剤等のリチウムイオン二次電池 電極用添加剤について、特許分析ツールを使い参入企業に関する調査結果をまとめた。
電極用添加剤は、活物質と比べると市場であまり注目されていないが、リチウムイオン二次電池の特性を引き出す上で、重要な役割を担っている。
今回の調査では、6月末時点の特許技術に基づいてリチウムイオン二次電池の電極用添加剤関連の特許を集計、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に評価した。
その結果、総合力ランキングでは、1位が日本ゼオン、2位がソニー、3位がLG化学となった。
総合力1位の日本ゼオンは、出願件数では4位だが、登録特許件数では1位となった。特許群全体の平均登録率が60%なのに対し、同社は90%を超える。無駄のない権利化への活動が、高い総合力に結びついている。
総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」が50点以上の特許のみを企業ごとに集計し合算。パテントスコア50点以上のものだけを集計しているのは、パテントスコアが低くても件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐため。