電気化学工業は4月21日、台湾の営業拠点となる現地法人を台北市内に設置し4月1日より営業を開始したと発表した。
現地法人名は台湾電科股份有限公司(英語名:DENKA TAIWAN CORPORATION)で、代表者(総経理)は稲垣康氏。
台湾にはLEDや液晶パネルなどの電機・電子産業の大きな市場がある。これまで同社は、2008年に台湾政府の高付加価値分野進出への奨励政策強化や、台湾企業の対中投資の活発化によって、台湾のアジア市場への影響力が高まっている。
同社は「DENKA100」新成長戦略において、成長ドライバーへの経営資源の集中と次世代製品開発への取り組みを掲げているが、成長するアジア市場への深耕拡大を図る、より重要性が高まる台湾の駐在員事務所を、現地法人化することにしたとしている。
同法人では、LED向け蛍光体「アロンブライト」や、携帯電話液晶パネル用接着剤「ハードロック」「テンプロック」の拡販と新規採用に注力するとともに、「デンカクロロプレン」や機能樹脂製品群の市場開拓、拡販も視野に入れた業務を行う方針。さらに、新成長戦略・生産体制最適化の一環として、台湾を中国に近接するポテンシャルを活かした工場設置の候補地として検討していく。
2014年04月22日