カワタ　上告受理申立ての通知が送達

　カワタは４月22日、同社を被控訴人とする訴訟に関して、松井製作所による上告受理申立ての通知書が送達されたと発表した。
　上告受理申し立てがあったのは４月８日、最高裁判所にて。上告受理申し立てを行ったのは大阪市中央区の松井製作所。代表者は松井宏信代表取締役社長。
　上告受理申し立ての趣旨は、本件上告を受理すること、また原判決の上告受理申立人敗訴部分を破棄し、さらに相当の裁判を求めること。
　訴訟の経緯は、２００８年８月22日に松井製作所が同社に対し、２億２０００万円の損害賠償等を求めて大阪地方裁判所に訴訟を提起、昨年２月21日に大阪地方裁判所が、同社に対して損害賠償金６８７万５２９０円の支払い、訴訟費用の３分１の負担を命じる判決を言い渡した。同年３月７日に松井製作所は、同判決を不服として、１億１０００万円の損害賠償等を求めて知的財産高等裁判所に控訴を提起、同社は同年５月15日に同控訴に附帯して大阪地方裁判所の言い渡した判決に対して控訴を提起した。その後、今年３月27日に知的財産高等裁判所が同社に対して損害賠償金６３５万１４２円の支払い、訴訟費用の３分１の負担を命じる判決を言渡したが、松井製作所は同判決を不服として、４月８日、最高裁判所に上告受理申し立てを行っていた。
　同社は今後の見通しは、現時点においては、同上告受理申し立てによる業績に与える影響は明らかではないとしている。