クラレは4月25日、東京本社内で14年3月期決算説明会を開催した。体調不良の伊藤文大代表取締役社長に代わり、山下節生代表取締役専務執行役員と伊藤正明常務執行役員が説明を行った。
同社の14年3月期連結決算は、売上高が4134億8500万円で前期比11・9%増、収益面では営業利益が495億4500万円で同0・7%増、経常利益が493億4300万円で同1・6%増、当期純利益が293億9000万円で同2・1%増となり、増収増益となった。
セグメント別で見ると、ビニルアセテート事業では、ポバール樹脂は数量を伸ばしたが、欧州プラントの省エネ工事のための停止期間が長引いて損失が発生。水溶性ポバールフィルムは旺盛な需要を背景に販売を伸ばした。EVOH樹脂「エバール」も米国、アジアを中心に順調に拡大し、米国で1万2000tの能増が完了。その結果、売上高が1793億円で同15・5%増、営業利益が467億円で同4・5%減となった。
イソプレン事業では液状ゴムの需要は低調に推移したが、
2014年05月12日