電気化学工業の3月期連結決算は、売上高前年同期比10・3%増の3768億円、営業利益は同12・8%増の212億円、経常利益は15・6%増の206億円と2ケタの増収増益となった。純利益は同20・6%増の135億円。
売上は原燃料価格の上昇に対応した販売価格改定や円安の効果および主要製品の販売数量増により、前年比351億6300万円増収となった。
セグメント別では、エラストマー・機能樹脂部門はクロロプレンゴムは、販売数量増や円安による手取り増加により増収。スチレンモノマーやABS樹脂および機能樹脂クリアレンは、原燃料価格の上昇に対応した販売価格改定により増収と。また、シンガポールの子会社デンカシンガポール社のポリスチレン樹脂等の販売も概ね堅調に推移した。この結果、売上高は、1665億300万円と、前年同期比16・6%、236億8300万円の増収となった。
インフラ・無機材料部門は、セメントは販売数量が増加し増収。また、特殊混和材や肥料および耐火物、鉄鋼用材料の販売も前年を上回った。この結果、売上高は、496億4200万円と、前年同期比3・6%増、17億700万円の増収となった。
27年度通期の売上高は同6・2%増の4000億円、営業利益は17・8%増の250億円、経常利益は同14・1%増の235億円を予定している。
2014年05月12日