オカモトの14年3月期 産業用製品好調で増収増益

2014年05月13日

ゴムタイムス社

 オカモトの2014年度3月期決算は、売上高が774億5700万円で前年同期比10・6%増、営業利益は33億7400万円で同6・0%増、経常利益は44億4100万円で同6・9%増、当期純利益は27億2300万円で同14・6%増となった。
 同社グループは引き続き、原材料価格の高騰、燃料費の上昇などコストアップが避けられない状況となったが、円安による為替益の発生、積極的な拡販施策や生産性の向上による製造コストと経費削減等を行った。
 産業用製品では、一般用および工業用フィルムは、輸出向けの受注偏りにより苦戦したが、特注品の取込みにより売上横這いとなった。建材工業用フィルムは、住宅・マンション需要が好調に推移し売上大幅増。多層フィルムは、工業用・食品用ともに好調に推移し売上増となった。農業用フィルムは、2月の降雪の影響による販売増や消費税率引き上げに伴う駆け込み需要が発生するも売上微減。壁紙は、住宅着工戸数の堅調な伸びにより売上増。フレキシブルコンテナーは、石油化学メーカー向けの需要が増加し売上増となった。自動車内装材は、世界的な自動車産業の業績回復および新規採用アイテムの増加により売上大幅増。粘着テープは、通信販売向け商品やホームセンター向け商品が堅調に推移し売上増。工業用テープは、スマートフォン関連商品が顧客の在庫調整の影響により売上減となった。食品衛生関連商品は、市場の緩やかな回復および増税前の駆け込み需要により売上増。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、ホテル・レストラン向けは堅調で、食肉加工向けが減少したが売上横這い。
 以上により、同セグメントの売上高は447億4800万円で同11・1%増、セグメント利益は

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