ブリヂストンはこのほど、次世代低燃費タイヤ技術「ologic」を適用した「ECOPIA EP500 ologic」などを開発し、電気駆動の「BMWi3」に供給した。狭幅・大径・高内圧により、低燃費と安全性を高次元で両立させた、この全く新しいタイヤコンセプトは「断トツの低燃費によるCO2排出量削減」を目指す同社の姿勢と、F1などで培った技術力が相俟って実現したものだ。
ブリヂストンが5月8日に東京都小平市の同社技術センターで開催したologicの技術発表会では、BMWi3用の開発に貢献した新しいタイヤ開発技術「アルティメットアイ」施設を公開した。本来なら社外秘であるはずの同施設を公開したことに、この新しいタイヤ技術にかける同社の意気込みが感じられた。
それは、坂野真人タイヤ研究本部長の「今後予想される高内圧化や、ハイブリッド・電気自動車などのバッテリー搭載スペースなどに対応する、最適解の1つと確信している」という言葉にも示されていた。
ただし、このタイヤは狭幅・大径であることから「タイヤの寸法が全然違うので、普通にタイヤショップに置いて、一般の交換タイヤとして装着してもらうわけにはいかない」(坂野本部長)。普及のためには、自動車メーカーの協力が必要であり、今回の実用化も、BMWが革新的な電気自動車を開発するという意欲があって初めて可能になったものである。
このため、ologicが普及するか否かは、自動車メーカーがこのタイヤ技術をどう評価するかにかかっている。
ブリヂストンが敢えてこのような形状のタイヤを開発したのは
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