藤倉ゴム工業の2014年3月期決算は、売上高は292億700万円で前年同期比12・6%増、営業利益は12億8300万円(前年同期は営業損失8500万円)、経常利益は18億1100万円で同17億9300万円増益となった。さらに、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所に起因した損害の賠償のうち、一部合意のあったものについて特別利益に計上したこと等により、当期純利益は32億1400万円(前年同期は当期純損失2億6600万円)となった。
同社グループでは、海外を含めた生産及び販売展開、新製品の開発についてより強化すべく、2013年5月に連結子会社フジクラ・コンポジッツ・ハイフォン(ベトナム・ハイフォン市)において第二工場の建設、また、2014年3月に同社において原町工場(福島県南相馬市)内の一部を改築することについて、それぞれ決議した。
産業用資材では、主力の工業用品部門は、海外において自動車関連製品の受注が好調に推移したことに加え、国内においては消費税率引き上げによる駆け込み需要の影響を受け増収増益となった。制御機器部門は、海外における産業機器市場が低迷し一時的に減収となったものの、国内外において液晶・半導体関連製品が堅調だったため増収増益となった。電気材料部門は、電子関連製品が好調だったものの、電力及び情報通信関係の設備投資が減少したため減収減益となった。結果、売上高は176億8100万円で同12・6%増、営業利益は7億3100万円で同864・5%増となった。
引布加工品の引布部門は、エレクトロニクス関連市場の縮小の影響を受けたが、一部の自動車関連製品の受注が
2014年05月15日