東海カーボンの第1四半期決算説明会 タイ・中国好調で売上15%増に

2014年05月19日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは5月15日、東京・青山の本社で14年12月期第1四半期連結決算説明会を開催し、松原和彦経理部長が概況を説明した。
 第1四半期連結決算の売上高は、対面業界であるゴム製品、鉄鋼、情報技術関連等で需要の緩やかな回復が見られ、前年同期比14・5%増の271億7900万円となった。増収要因はほぼ販売数量増によるもので、円安効果もあったが売価の低下により相殺された。
 損益面においては、前年同期比で円安となった影響で原材料費を含めた各種経費の削減が寄与し、営業利益は同93・7%増の6億2100万円となった。今期は営業外費用として為替差損が2億7300万円、貸倒引当金2億300万円が発生し、経常利益は同82・8%減の1億5500万円となった。
 「為替差損については、13年12月末に1ドル105円39銭だったレートが3月末に同102円92銭まで円高が進んだ影響で、外貨建て売掛金の換算差損が生じた」(松原経理部長)
 前年同期には6億円の為替差益を計上しており、10億円超の減益要因となった。
 カーボンブラック事業の売上高は前年同期比15・8%増の119億8100万円となった。増益の主な要因は数量増で、タイと中国で

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