不二ラテックスの2014年3月期連結決算は、売上高が64億1100万円で前年同期比3・9%増、営業利益は4億500万円で同26・0%増、経常利益は3億2500万円で同21・2%増、当期純利益は1億6300万円で同2・6%増となった。
利益面については、継続的な原材料高、価格競争激化によるコスト圧迫要因の影響があったものの、生産合理化を柱に経営全般にわたる効率化を図るとともに諸経費の節減につとめ、更に増収効果も相まって増益となった。
医療機器事業では、主力の国内コンドームは、大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストアを中心とした販路開拓を中核戦略と位置付け、継続的に販売チャネルの拡大及び新規ルートの開拓を重点的に推進した。また、雑誌とのタイアップ企画、マーケットリサーチの強化とキャンペーンの展開、店頭販売の協力体制強化、定番品の確保、周辺カテゴリー商品の新規投入等に注力しシェア拡大を推進。しかし、常態化した価格競争に伴う価格低下圧力は依然として激しく、一部原材料費の継続的な高止まり、消費低迷、価格の2極化による低価格品比率の上昇等により収益両面とも引き続き厳しい展開が続いた。尚、日本初の新素材を使用し感性に訴える、を新たなコンセプトとしたコンドーム「SKYN」を海外メーカーとのタイアップにより3月に上市。また、冷却商品はそのコンセプトが認知される中、例年に比べ暑い夏となり市場環境は悪くなかったものの、競合製品の増加とリピート需要一巡等の影響から販売は苦戦した。
輸出については、引き続き既往先への新製品の提案及び新規販路開拓に注力した。さらに日本製高品質をアピール、中価格品・高級品に絞った自社ブランドの拡販戦略を推進した。しかし依然として低価格品が主流であることより相対的に高額な日本製の販売は苦戦。一方、新規販路開拓については継続的にアジア地域・欧州を中心に展開してきた施策が認知され、新たなオファーが実現した。
メディカル製品については、医療現場での感染防止意識の高まりにつれて、超音波診断装置等のプローブカバー(感染予防製品)、内視鏡用の医療バルーンを中心として
2014年05月16日