「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング」1位はブリヂストンに

2014年05月20日

ゴムタイムス社

 パテント・リザルトは5月19日、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2013」を発表した。
 この集計では、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。
 それによると、2013年に最も引用された企業は、ブリヂストンの1759件、次いで横浜ゴムの969件、住友ゴム工業の872件となった。
 1位ブリヂストンの最も引用された特許は、「太陽電池モジュール(特願平5―337699)」で、後発の特許11件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には日立化成、住友ベークライトの各2件のほか、デンソー、日本ポリエチレン、大日本印刷、凸版印刷、大阪市立大学などとなっている。
 2013年に、ブリヂストンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業の241件、次いで、横浜ゴムの159件となっている。
 2位横浜ゴムの最も引用された特許は、「スタッドレスタイヤ(特願平7―126637)」で、後発の特許23件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この23件はいずれもブリヂストンによる出願となっている。
 2013年に、横浜ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はブリヂストンの286件、次いで、住友ゴム工業の153件となっている。
 3位住友ゴム工業の最も引用された特許は、「フレキソ印刷用版ならびにその製造方法およびそのフレキソ印刷用版を用いて有機発光層を形成する工程を含む有機EL素子の製造方法(特願2003―1161839)」で、後発の特許7件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には住友化学の3件、凸版印刷、旭化成の各2件となっている。
 2013年に、住友ゴム工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はブリヂストンの314件、次いで、横浜ゴムの101件となっている。
 詳細については、ランキングデータ「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング」参照。URLはhttp://www.patentresult.co.jp/news/2014/05/fcitrub.html

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