東洋ゴムは5月21日、低燃費タイヤのフラッグシップブランドである「NANOENERGY」シリーズより、「NANOENERGY 3」をマレーシア国内で発売開始したと発表した。
マレーシア国内市場へ投入する同低燃費タイヤは、13年5月に稼働した同社マレーシア工場で製造され、現地法人Toyo Tyre Malaysia Sdn Bhdが現地で展開するリテール・チャネル等を通じて販売される。
マレーシア国内向け同製品を生産するマレーシア工場は、同社独自のタイヤ新工法(A.T.O.M.)の要素技術を進化させて採り入れている。同シリーズの性能・品質、ジャパン・クオリティをそのままに実現し、すでに同工場から欧州などへの供給に着手している。
同社は、マレーシア国内ではリテールマーケティング戦略として、TOYO TIRESブランドのタイヤ販売を含め、ワンストップでサービスを提供する「Toyo Premium Auto Centre(トーヨー・プレミアム・オートセンター)」「Toyo Auto Centre(トーヨー・オートセンター)」の店舗展開を進めており、これらの販売チャネルを中心に市場供給を進めていくとしている。
東南アジアの近隣諸国と異なり、マレーシアは自動車市場としてはセダンおよびコンパクトカーといった乗用車が圧倒的に多い。また、政府施策として20年までにハイブリッド車と電気自動車の市場総需要量として10%をめざしており、普及に向けてハイブリッド車や電気自動車の製造や輸入に税制面などでの優遇措置がとられてる。マレーシアでは、今後、普及がすすむエコカーへの装着も含め、低燃費タイヤの需要も見込まれている。
2014年05月21日