大阪ゴム工業会(新田長彦会長)の創立60周年記念祝賀会が5月16日、午後6時から大阪のザ・リッツ・カールトン大阪で開催され、関連団体来賓や同工業会会員企業の代表ら約130名が60周年の節目を祝った。
大阪ゴム工業会は関西ゴム業界の大阪ゴム工業協会(昭和6年設立)と大阪ゴム工業会が合流し、1954年(昭和29年)7月(会員60社)に発足。会員相互の親睦連携を図り共存共栄の精神をもって、関西ゴム工業の健全な発展に大きく貢献してきた。現在の正会員企業数は35社。
体調不良で欠席の新田長彦会長に代わりあいさつに立った山内一郎副会長(ヤマウチ㈱社長)は「戦前、戦後を通じたくさんの会社の参入があり、かつ少なからずの会社の衰退もありました。今日までの道のりは決して一本道ではなかったことと思われます。もし、発足時の先輩方がおられたら、現在の状況をどう思われるかわかりませんが、いろいろな紆余曲折を経て、本日、このような60周年の会を迎えることができましたのは、業界としてなかなか立派にやってきたという証拠ではないかと思います。次の大きな節目である70年、80周年に向けて、ここにお集まりのこれから次世代を担う若い方たちに大阪の関西のゴム工業がますますの隆盛を迎えられるよう頑張っていただきたい」と述べた。
引き続く来賓あいさつでは、日本ゴム工業会の三野哲治副会長(住友ゴム取締役会長)が「私どもの日本ゴム工業会は1950年(昭和25年)の設立であり、今年で64年、私どものほうがチョット先輩であります。日本ゴム工業会の前身であります日本ゴム工業組合連合会というのが1931年(昭和6年)の設立であり、大阪ゴム工業会の前身の組合も昭和6年に出来たということで、まさに同じ年に出来ている。
1931年からその後、統制時代に入り、天然ゴムも配給制となり、おそらく日本ゴム工業会も大阪ゴム工業会も統制関係の仕事に従事していたと思われます。そして戦争が終わり、戦後、いよいよ私どもの日本ゴム工業会は1950年に設立され、そして1954年に大阪ゴム工業会が設立され、めでたく60周年を迎えました。
大阪ゴム工業会と日本ゴム工業会はまさに車の両輪のような関係で、相携えながら発展、成長してきたことだと思います。ここにおられる会員の皆様の大変なご苦労の中から、今日まで大阪ゴム工業会を育ててきていただいたということで深く感謝を申し上げる次第です。今年、私どもの日本ゴム工業会は、一般社団法人として新組織に衣替えして、さらに皆様のお役にたてるようにやっていきたいと思っておりますが、その年に大阪ゴム工業会が60年という節目を迎えたのも何かのご縁を感じる次第でございます。大阪ゴム工業会がますます一層、発展されますことを祈念致します」とお祝いの言葉を述べた。
2014年05月26日