バンドー化学は5月26日、東京支店会議室で14年3月期決算説明会を開催した。同説明会には小宮正規総務部長が出席し、決算の概要と次期業績予想、中長期経営計画「BF―1」について説明を行った。
14年3月期売上高は934億3400万円、前年比8・9%増、営業利益は55億1700万円、同34・8%増、経常利益は61億300万円、同27・8%増だった。当期純利益は42億8000万円、同70・5%増で、史上2番目の利益額を記録した。
セグメント別の売上高では、ベルト事業は800億3400万円、同10・7%増。内訳は自動車用伝動ベルトが408億円、同9%増、一般産業用伝動ベルトが189円、同11%増、搬送ベルトが187億円、同9%増だった。
自動車用については、中国・アジア向けの補機駆動用伝動ベルト、スクーター用変速ベルトの販売が伸長。所在地別売上は中国が同37%増、アジアが20%増だった。「インドのバンガロール工場の一貫生産開始と、ベトナム進出が寄与した」(小宮総務部長)。欧州は緩やかに回復して6%増だったが、日本はハイブリッドカーの比率上昇に伴いベルトレスの車が増えたことにより同5%減となった。
一般産業用については、売上の約2割を占める農業機械用伝動ベルトの販売が中国・アジアで好調。「日系農機メーカーの販売拡大に呼応して増加した」(小宮部長)。所在地別売上は中国が同47%増、アジアが同7%増、アルゼンチンやペルーなど南米で販売が増加した欧米他は同23%増。日本は補修市場向けが伸長し同1%増となった。
搬送ベルトについては、国内で石炭火力発電所向け急傾斜コンベヤベルトの販売が伸長。海外ではオーストラリアとカナダで資源開発向けコンベヤベルトが、中国で樹脂軽搬送ベルトが好調だった。所在地別売上は、海外が同103%増、売上の9割以上を占める日本が同7%増だった。
エラストマー製品事業の売上は124億3700万円、同0・5%増。そのうち精密機能部品製品は同2%減となった。「高機能ローラの長寿命化製品は好調だったが、内製化が進んで需要が落ちたクリーニングブレードの不振をカバーしきれなかった」(小宮部長)。
来期は