鬼怒川ゴム  九州の生産能力増強  車体シールで新規顧客獲得へ

2014年05月30日

ゴムタイムス社

  鬼怒川ゴム工業の関山定男社長は5月23日、開催した13年度決算概要説明会で中期経営計画「チャレンジ2015」の進捗状況及び14年度の業績見通しを明らかにした。

 同社は中計で15年度に売上高1000億円以上、営業利益120億円以上、営業利益率12%を目指している。関山社長は「売上高は外部環境の変化を受けて1~2年遅れる見込みだが、欧米系、日系、中国民族系メーカー取引先への拡販活動により日産の売上は拡大しながら、他メーカーのシェアを伸ばし、売上高1000億円達成を目指す」と進捗状況を説明。収益については「日本では操業度を微減にとどめて構造改革により利益を確保するとともに、米州では拠点運営の安定化による財務体質の改善による収益回復、アジアでは操業度の上昇による利益率向上を図る」(関山社長)とし、引き続き営業利益率12%達成を目指す。

 14年度の業績見通しについては、米州、アジア地域の拡販による受注の増加と、自動車生産の増加により売上高765億円(前期比2・6%増)、利益は売上の増加による操業度の上昇、原材料の現地調達や歩留り向上、VE・VAによる製品仕様の改善により営業利益86億円(同17・9%増)の増収増益を見込んでいる。

 日本では売上高は減少するが、生産性の向上や材料コストの削減などに取り組むほか、国内主要メーカーの増強が続く九州地区での拡大を図り、車体シール、防振ゴム、ホース部品での参入を計画しており、このため同社大分工場、子会社帝都ゴムの九州工場での生産能力増強(5割アップ)を図る。

 一方、米州ではメキシコ、アメリカ工場の順調な回復が見込まれており、中国では4生産拠点での商品ラインナップの拡充とともに、

 

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