積水化学工業は5月28日、同社とThe Lubrizol Corporation(本社:米国オハイオ州)は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂の生産合弁会社をタイに設立したと発表した。
来年4月の生産開始に向け、工場建設を進めている。
近年、インドを中心とする南アジアやASEAN、中東などにおいて、住宅や工場などの建築物に使用されている配管材の、金属系からCPVC製への代替が進んでいる。併せて、経済成長に伴う建築需要も旺盛であり、CPVC樹脂の需要が毎年拡大し、今後も堅調な伸びが期待されている。
CPVC(Chlorinated PolyVinyl Chloride)樹脂は、塩素を付加した特殊な塩化ビニル(PVC)樹脂で、主に、耐熱性が必要とされる給湯用・工業用・スプリンクラー用の配管材などの原料として用いられる。