環境に関するアジア最大規模の展示会「２０１４ＮＥＷ環境展（Ｎ―ＥＸＰＯ ２０１４ ＴＯＫＹＯ）」が５月27～30日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。
主催は日報ビジネス。今回は、同時開催の「２０１４地球温暖化防止展」と合わせ、昨年を上回る６１７社が出展した。
再資源化・廃棄物処理、解体・３Ｒ・処理ビジネス、放射性物質・分析・除染技術など、環境問題の解決に資する多様な製品・技術を紹介。ゴム・樹脂関連では、早川ゴム、西日本タイヤ、蒲田工業、ホーライ、日本シーム、ＳＳＩ Ｊａｐａｎなどがブースを設けていた。
◆早川ゴム
早川ゴムは「耐放射線性に優れたゴム材料」をテーマに、水中で硬化する液状ゴム「２液硬化型不定型弾性シール材」と「放射線遮蔽ゴム」の展示を行った。
不定型弾性シール材は、ケーブル・配管貫通部分の気密処理や止水処理に最適な製品。硬化したゴムは一般ゴム製品より柔らかいため、接触側への負担が少なくシール性が保たれる。
放射線遮蔽ゴムは、高放射線領域で長期間使用可能な耐放射線性ゴムに、微細な金属粉を均一に分散させた独自の放射線遮蔽材で、製品例として放射線遮蔽シートやＯリング、シートリングなどを展示していた。
◆西日本タイヤ
西日本タイヤは重機や建機などのタイヤを、ノーパンクに加工する技術を紹介した。
ノーパンクタイヤとは、タイヤのチューブに空気の替わりに液体ポリウレタンと硬化剤を注入して固めたもの。気体ではなく固体なので、釘や金属片などが刺さってもパンクすることはない。産業廃棄物処理業者を中心に、かなりの需要があるという。
同社は液体ポリウレタンを製造する米国２社の代理店を務め、兵庫県と宮城県にある工場で加工を行う。タイヤメーカーと提携しているほか、建機メーカーにもＯＥＭの形で納入している。
◆蒲田工業
蒲田工業は来年５月31日に改正水質汚濁防止法の猶予期間が終了するのを睨み、既設の配管に簡易カバーをかぶせることで漏洩対策を行う仕組みを提案した。
同法改正では、地下水の汚染を未然に防止するため、28項目の有害物質を使用・貯蔵する施設の設置者に対し、地下浸透防止のための構造や設備などに関する基準の順守を義務付けている。
既設の配管から漏れて地下に有害物質が浸透するのを避けるには、床を補修する方法もあるが、これではコストがかかるため、同社では配管にポリ塩化ビニル製のカバーをかぶせる安価で容易な方法を開発。カバー内に漏れ出た物質を回収するシステムと合わせて紹介していた。
◆ホーライ
破砕機・粉砕機メーカーのホーライは、新製品のＰＥＴボトル用新型粉砕機「ＸＳ―５０４８」型を中心に展示を行った。
新製品の特長は
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