東部ゴム商組 商品展示説明会を開催(メーカー編)

2014年06月02日

ゴムタイムス社

 東部工業用ゴム製品卸商業組合(西山博務理事長=ニシヤマ会長)は5月29日午後1時―5時にわたり、都立産業貿易センター・浜松町館(東京・浜松町)で「商品展示説明会/来て見て学んで明日の糧Ⅳ」を開催した。

 開催に先立ち、西山理事長が出展者を前に、「第4回目を迎える商品展示説明会です。今回は66社が出展しており、ぜひとも、この商品展示説明会を活用し、PRしていくことでお客様を増やしていただいきたい」とあいさつした。
 同展示会は組合員各社の営業担当者やユーザーに対して、出品メーカーの新製品等の紹介や情報交換をすることでビジネスに役立ててもらうことが目的。今回は65社・新聞社1社が出展し、約1000名が来場した。今回はメーカー編として、取材したゴム関連メーカーは次の通り。

◇東拓工業

 TACフルオロ用締めTACやTACフルオロシリーズなどを紹介。
 同社は締めTACの安全性や使い易さを訪問者に理解してもらうために組立・分解の実演をして製品をアピールした。またTACフルオロシリーズも実演して特長を披露した。
 
◇カナフレックスコーポレーション

 工業用製品をメインに手に取って製品を触れるようなブース作りをした。
 そのなかで注力する製品の一つがユーザーから高い評価を得ている「カナパワーニューATスーパー」。同製品の特徴は耐圧・耐熱性能が向上した点。今まで使用できなかった高温時でも対応でき、許容圧力(常温)で1・47MPaの耐圧性能を追求した。用途として一般土木工事の泥水吸圧送などで使用される。

◇クラレプラスチックス

 同社が注力する産業用ホースの「静電 DSー3」等を展示した。特長は帯電防止配合により、静電気帯電防止効果に優れている点。
 また同時にクラレクラフレックスも出展。同社は使い捨て簡易マスクのストレッチマスクなどを紹介した。

◇タイガースポリマー

 シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムを使用した工業用製品などを紹介。各製品を特長を見てわかるように展示した。また注力する製品のひとつに、理化学から一般工業用に及ぶ広い範囲で使えるエラストマーチューブ「メディルチューブシリーズ」を中心に紹介した。同製品は昨年発売された新製品。

◇トヨックス

 機能性が非常に高い同社のハイブリッドホースや継手などの商品群を多数展示した。全国1万以上の現場から集められたニーズを元に、同社は「ホース配管安心セット」を展開。独自のホースドクターカーによるサービス内容を掲げて、評価の高い顧客支援をアピールした。
 またブースの脇に従来のホースと高機能ホースの省エネ比較装置を設置し、圧力損失の比較が簡単に視認できるよう工夫を凝らしていた。

◇八興

 柔軟性フッ素ホースシリーズ「フェルール継手加締品」をメインに出品。
 従来の継手は流体漏れや継手抜けの懸念事項があったが、同製品は専用フェルール継手を加締アッセンブリーのため流体漏れや継手抜けがないのが特長。また容易に配管作業ができるので、作業効率が向上に寄与できる製品でもある。

◇十川ゴム

 制振装置「インフィニティダンパー」を出展した。大地震の時は何より「命の水」を守ることが大切となる。日常の生活用水に利用する受水槽が液面搖動により損壊すれば、最悪の場合、命にも影響を及ぼしかねない。
 同製品は軽量かつ衛生性に優れた樹脂製で受水槽の液面の揺れを大幅に抑制する。簡単施工で組み立てられるスロッシングダンパーを水に浮かせるだけ。ブースでは実演を交えて同製品の効果をアピールしていた。

◇ユーシー産業

 震災復興需要に対応し福島第一原発構内で採用された、地震に強い排水専用フレキシブルパイプ「エバフリーBFP型(屋外用)」を中心に展示した。同製品は、高架道路の橋梁配管、歩道橋等の排水配管およびその他屋外排水配管に接地。フレキシブルなホース部分が特徴で、現場で自在に曲管部が設置でき、施工の安全性とスピードが大きく改善した。発売以来、需要は順調に伸びており、さらに認知度を向上させるため出展した。

◇プラス・テク

 特殊樹脂の配合・使用により静電気の帯電を防ぐサクションホース「エクレマー」シリーズの各種製品をメインに展示した。同製品は帯電防止効果により、搬送物の目詰まりや付着を防ぐ他、精密計量機器などの誤作動防止にも効果がある。
 ブースでは、粉体を搬送した際の同製品の帯電防止効果が一目でわかる、手作りのデモンストレーション装置や映像が用意され、来場者に視覚の面から性能を訴求した。

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