2013年下期(7―12月)における合成ゴム、TPE製品、カーボンブラック等原材料の値上げアナウンスは別表の通り。
合成ゴム、TPEの価格修正では、昨年上半期に値上げした同じ製品を再度値上げするケースも見られた。不安定な中東情勢が続いたことによる原油・ナフサ価格の高騰と原燃料価格の上昇、円安の進行によるコスト高が自助努力の限界を遥かに超えているとして、メーカー各社は「安定供給と事業を維持継続するためには価格転嫁せざるを得ない」と事情を説明している。
合成ゴムについては、三井化学が10月1日納入分から、三井EPT(EPDM)を値上げすると発表した。値上げ幅は国内向けが15円/kg以上、海外向けが150米ドル/t以上で、昨年2月および4月に続き年内3度目の値上げとなった。電気化学工業は12月1日出荷分から、クロロプレンゴムの価格を30円/kg値上げした。石灰石とコークスを主原料としたカーバイト・アセチレン法による独自のCR製法が電力コストを押し上げたとしている。BASFは12月2日出荷分から、合成ゴムの原料となる1,4ブタンジオールとその誘導体の価格を値上げした。値上幅は1,4ブタンジオールが100米ドル/tなどとなっている。
合成ゴムの原料であるナフサの価格(国産基準ナフサ価格)は、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇、欧州からの