5月26日の取締役会で、10月1日から社名を「住友理工」に変更することを決議した東海ゴム工業。29日の決算説明会では、当然ながら記者から「自動車用防振ゴムで世界トップシェアである『東海ゴム』というブランドを、わざわざ変える必要があるのか」との疑念が示された。
それに対し久岡洋一常務執行役員は、中期経営計画の中で掲げている、2020年代初頭に連結売上高を1兆円とするという目標を達成する上で、世界ブランドである「住友」が有効との考えから、社名を変更することになったと説明した。
すなわち、売上高1兆円のうち、半分は自動車分野、残りの半分は自動車以外の「ICT」「住環境」「インフラ」「医療・介護・健康」「資源・環境・エネルギー」の5分野で達成する計画だが、自動車分野をさらに伸ばすためには、