オカモトは5月30日、本社で2014年3月期決算説明会を開催した。
13年度の売上高は774億5700万円で前期比10・6%増だった。
売上総利益は161億4300万円で、同5億9200万円増加。円安による輸入品と原材料価格の高騰で原価率が上がり、前期に比べ1・4%ほど粗利が減った。
販売費及び一般管理費合計は127億6800万円で、同4億100万円増加した。主なところでは運賃及び荷造費と、その他販売費のうち販売促進系費用が増えた。ただし、金額ベースでは増加したものの、経費率は16・5%で、同1・2%減少している。
その結果、営業利益は33億7400万円で同6・0%増となった。
営業外収益は14億8200万円で同2億5600万円増。主な要因は受取配当金と為替差益で、それぞれ同1億8800万と同1億1700万円増えた。
営業外費用は4億1500万円で同1億6100万円の増加。主な要因は製品保障費が1億4100万円計上されたこと。これは製品に不具合が生じたことによる対応費用である。
これにより、経常利益は44億4100万円で同6・9%増だった。
特別利益は2億4100万円。主なものは投資有価証券売却益で1億4300万円。特別損失については3億7900万円で同1億5500万円増加。主な要因は減損損失を2億8000万円計上したこと。手袋とPP製品の市場環境の悪化・競争激化により、同8400万円増加した。
税金等調整前当期純利益は43億300万円で同1億4800万円増、法人税等合計は15億8000万円で同1億9800万円の減少した。
こうしたことから、当期純利益は27億2300万円で同14・6%増となった。
セグメント別では、産業用製品の売上高は447億4800万円で同11・1%増、セグメント利益は22億5100万円で同4・6%増だった。
収益の増加に最も貢献したのは車両用資材。北米の日系自動車メーカーへの販売が好調で同約20%増加。壁紙は住宅着工戸数の伸びにより同10%程度の増加となった。
生活用品の売上高は326億5400万円で同9・8%増、セグメント利益は23億9100万円で同2・0%減。売上は伸びたものの、製品の値上げが通らず減益となった。
看板商品であるコンドームは、市場は増えていないにも関わらず、同社製品の売上は4%ほど伸びた。除湿剤は前期に比べ8%以上伸びたほか、アウトドア用品では2月の降雪によりゴム長靴を中心に販売が増加し、約15%売上が増えた。
子会社に関しては、北米で車両用資材を製造しているオカモト・サンダスキーが好調で、