ologicの開発を行った操安研究ユニットが転がり抵抗とともに注目したのが、車両の空気抵抗を低減することだった。
従来のエコタイヤの開発においては、転がり抵抗を低減することに主眼が置かれていた。これに対し、ologicは転がり抵抗の大幅低減に加え、車両の空気抵抗を低減することで超低燃費を目指すことにした。
その実現のために適用されたのが「狭幅」である。タイヤ幅を205から155にすることで、従来タイヤに比べ、60km/hで転がり抵抗4・5%減に相当する空気抵抗の低減を実現することができた。
一方、安全性能に関しては、もともと狭幅・高内圧なので排水性が非常に良く、ハイドロプレーニングが起きにくいという特長がある。このため、溝を減らしてトレッドブロックの剛性を上げる方向で、専用パターンを開発した。
また接地圧が高く、接地形状が縦長になることから、その特性に見合ったトレッドゴムの物性を検討し、新たな専用トレッドゴムを開発した。
これにより転がり抵抗を大幅に低減しつつ、従来タイヤに比べ旋回性能を5%、制動性能を8%向上することができた。
ただ、BMWi3への新車装着に向けた開発では、