東洋ゴム工業の化工品事業子会社である東洋ゴム化工品は、6月17日、18日の2日間、グランフロント大阪で開催される第1回「震災対策技術展」大阪に出展すると発表した。
同展示会は、あらゆる自然災害に対する知識と対策技術を集結した専門展示会。これまで仙台・横浜にて開催されており、発生確度が高いとされる南海トラフ地震を見据えて地域連携で災害に備えるべく、大阪にて初開催される運びとなった。
同社ブースでは、同社製免震ゴムの主力製品である「HRB―G35 シリーズ」を中心に、同社独自の「高減衰ゴム系積層ゴム支承」を展示する。同社の免震技術は振動エネルギーの吸収性を向上するため、独自の材料技術と混合技術を駆使したゴムを用いるなど、自動車用タイヤの開発で培ってきたゴム材料開発のノウハウ、さらには、国内最高水準を誇る大型試験機による検査等によって、高い性能と品質が裏づけられている。
同展示会の開催場所はコングレコンベンションセンター(大阪市北区グランフロント大阪内)、開催時間は10時から17時まで。入場無料。同社のブースはNO・701。
詳しくはWEBサイト(http://www.exhibitiontech.com/etec_osaka/access.html)参照。
同社の免震構造は、これまで病院や庁舎といった施設の事前防災対策、マンション(集合住宅)などの資産価値向上として注目されてきたほか、3・11東日本大震災以降、データセンターや物流倉庫など、重要な企業インフラへの導入実績が飛躍的に向上している。
免震構造の建物への導入は、災害の被害をあらかじめミニマム化する「減災」コンセプトにマッチした投資にもなることから、同社の免震技術が「減災を担う」ことを解説するパンフレットを制作した。会場では、同パンフを配布して製品や技術への理解を促進する。
ブースでは、振動エネルギーや衝撃を軽減しながらゆっくりと建物が揺れるように機能する免震構造の力を理解してもらえるよう、耐震構造と免震構造の違いを比較できる可動模型を設置する。建物だけでなく、建物の中の人命や財産への直接的なダメージを抑制し、減災の役割を担うことを訴求する。