売上高354億円の過去最高
地域密着型営業が奏功
工業用ゴム・樹脂製品商社、㈱シバタ(針谷功社長)の代理店会「第34回シバタ共栄会総会」が6月1日、静岡県伊東市の川奈ホテルで開催され、針谷功社長が同社の第61期(2014年3月期)業績及び今期業績見通しを発表した。
本年6月21日に創立60周年を迎える同社は第60期からスタートした中期3ヶ年計画で創業60周年を迎える第62期(最終年度)に売上高350億円達成を目標に掲げていたが、第61期業績では売上高、利益ともに過去最高を計上するとともに売上高は一期前倒しで計画目標を達成させたことを明らかにした。
第61期業績は売上高が354億2600万円(前期比111・1%)、営業利益は9億5200万円(同149・6%)、経常利益9億6500万円(同148・8%)、税引き後の当期純利益は4億8400万円(同202・7%)、申告所得は9億5300万円(同126・2%)の増収増益となった。
針谷社長は「原子力発電の再開発に向けての工業用ホース、また電力エネルギー、メガソーラー関連の大型独自物件が入り約4億円ほど計上したが、独自物件4億円を除いても1年前倒しで売上高350億円を達成した」ことを強調。その上で、「全事業所数十か所の地域密着営業が効果を発揮したことを実感している。また、今日お集まりいただいた共栄会の皆様のご支援の賜物です。幅広い事業品目の取り扱い、地域密着の販売が大きな要因ではないかと思う。それが証明された結果の年だと思います」と胸を張った。
事業所別売上高では、37事業所中、前年から売上高を落としたのが6事業所、売上高を伸ばした31事業所中、2桁以上の伸びを見せたのが15事業所。なかでも原子力発電の再稼働に向けての関連資材販売が貢献した福岡支店の同144・4%の伸びが目立っている。
販売品目16品種別の売上高ではトップが土木関連資材で111億8400万円(構成比31・3%、前期比119・2%)、次いで水道機材が37億3100万円(同10・5%、同98・9%)、3位が保安建設資材31億3600万円(同8・9%、同108・8%)、4位ホース31億1100万円(同8・8%、同124・6%)、5位機械が24億7900万円(同7・0%、同110・6%)となっており、この上位5品目で全売上高の66・1%を占める。
「16品目中4品目だけが前年比(1~2%減)を割り込んだが、その他の12品目は前年を上回り、なかでも公共事業の回復、震災復興需要で土木関連資材、九州地区での電子力発電の再稼働による工業用ホースの納入が大きく貢献した」(同)
今期第62期の業績予想については