関西ゴム技術研修所(山口幸一所長)は6月4日、大阪科学技術センター・8階中ホールで第52回卒業式を開催した。
卒業式開催前に、記念特別講演として「継続は企業の使命」というテーマで、ニッタ㈱の代表取締役会長・新田長彦氏を招き、講演が開催された。講演では同社の会社概要をはじめ、創業者の新田長次郎氏の紹介、新製品・事業の多角化、新規開発、発明・改良などの解説があった。
新田氏は「継続は企業の使命として、お客様に感動を与えるモノづくりの実践が大切です。我々は創業者の新田長次郎の理念である発明・改良・円満は今でも綿々と受け継いでおり、この理念を後世にも引き継ぎ、企業として存続させることが我々の使命だと考えている」と述べた。
講演終了後、卒業式が開催。冒頭、第52回研修経過の報告が行われた。続いて山口所長は祝辞で「研修期間で、他では学べないゴム技術を学んだと思います。また皆さんに授業で使った資料は今後も役に立つものです。ここで培われた仲間はひとつの大きな財産であり、この財産をどう生かしていくかは皆さんに任されています。ゴムの技術は日本が世界一だと言われています。この技術は先代達から引き継がれた技術です。今後、ゴム産業を担う皆さんも先輩達の技術を吸収していき、あるいは自分で持った技術を次の世代へ伝承していくことを心がけて頑張っていただきたい」と述べ、卒業証書が厳かに授与された。
今回の卒業生は36名。研修内容は前回同様のカリキュラムおよび見学先で行われ、合計80日間、205時間に渡った。この期間中、研修生の成績と受講状況により、