コンチネンタルタイヤ(本社:ドイツ、ハノーバー)はこのほど、トレッド溝の深さを測るタイヤ内空気圧センサーおよび同センサーを組み込んだ新機能(eTIS、電子タイヤ情報システム)を開発していることを明らかにした。
この新機能は、タイヤ内空気圧センサーがタイヤの変形の変化から走行の特徴を推測し、ソフトウェアがタイヤの転がり特性における段階的な変化からトレッド溝深さを推定する。同機能は2017年以降、同社の直接式タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)が装着された新型車に搭載されることが暫定的に予定されている。
トレッド溝の深さを電子的に検出するというまったく新しいタイプの機能を実現するため、同社は長期間にわたって徐々に変化するタイヤの転がり特性に目をつけた。集中的なテストを実施した結果、将来的な車両の電子機器に基本データを読み込ませることが可能となった。タイヤの転がり特性の詳細データが、蓄積された経験データと比較され、トレッド溝の深さがタイヤ固有のしきい値を下回った場合、タイヤ交換が必要なことがオンボードの電気系統によって通知されることになる。
同社のボディ&セキュリティ事業部部長アンドレアス・ヴォルフ氏は「安全運転のために、タイヤのトレッド溝の最低限の深さが世界中の法律で規定されていることには、それなりの理由がある」と述べ、トレッド溝の深さを定期的にモニタリングすることの重要性を説明している。
同社は2002年に初めてタイヤ空気圧センサーを導入しており、世界中の自動車メーカーと協力しながら、将来的に機能範囲をさらに拡張していく方針。