【ゴム用機械特集】加藤事務所 台湾製品を国内外で販売

2014年06月21日

ゴムタイムス社

加藤事務所 台湾製品を国内外で販売

 

 ゴム・化学品原材料や機械の販売、輸出入などを行う㈱加藤事務所(東京都中央区加藤進一社長)は、台湾のニーダーマシナリーのニーダーとロール、ジンダイ機械工業の射出成型機とプレス成形機を中心に取り扱っている。

 同社がゴム機械を扱うようになったのは、14年前に創業した際、誰も手を付けていない商圏を調べたところ、ゴム機械の輸入があることが分かったため。

 その理由を探った結果、これまで手掛けた企業はあったものの、機械を販売するノウハウを知らなかったため、いずれも失敗していたことが判明した。

 一方、加藤社長は独立前に勤めていた商社で米国に駐在をしていた時、中古のゴム機械を販売していたことから、ノウハウがあった。そこで、まずホームページを使って中古の機械の売買を始めたところ、売れ行きがよかった。ただし、出物がなければ売るものがないということで、いろいろ検討しているうちに、中古機械が日本で売買される値段と、新品の台湾製の値段にあまり差がないことに気付いた。

 それなら台湾製の新品でいいじゃないかということで、台湾製品に着目。たまたまニーダーマシナリーが日本で代理店を探していたため、2002年から同社の製品を扱うようになった。

加藤社長と澤木執行役員

加藤社長と澤木執行役員

 加藤社長によれば台湾製の機械を日本に持ってくるときには2つポイントがあるという。1つは日本で販売した機械をメンテナンスできる工場を用意していること、もう1つは日本仕様に変えなければならないこと。このため、メンテナンスを委託する会社を関東と関西で1社ずつ確保するとともに、日本仕様にするよう指導した。

 最近は海外の日系工場がどんどん拡張されるようになっている関係で、インド・インドネシア・タイ・ベトナムなどアジア諸国のほか、メキシコ・ブラジルなどにも納入している。

 加藤社長は台湾製品について「品質は日本製に比べて90%。ただし値段は60%。大学の研究所などで最先端のものを要求するのであれば日本製を使えばいいが、普通の量産現場で使うのならこれで十分」と話している。

 機械の売上高は、

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