足元 リサイクル推進で好調推移
再生ゴム消費がゴム製品の需要回復で前年比2ケタ台の伸びを示した。タイヤ原料、工業用ゴム製品等に再利用される再生ゴムはマテリアルリサイクル技術の飛躍的拡大とともに、廃棄物の発生抑制に貢献する循環型リサイクルポリマーとして、足元も別表の通り本年1~3月計で2ケタ台の伸びを維持している。
日本再生ゴム工業会が先にまとめた経済産業省統計に基づく2013年1~12月計の再生ゴム消費実績によると、年間消費実績は前年比109・6%の2万1050tと08年のリーマンショック以来の2万tの大台を突破した。
再生ゴム消費実績の製品別内訳をみると、自動車用タイヤ向けが前年比115%、1万3544tと2ケタの伸びとなり、2年連続で落ち込んでいた自動車用タイヤ向け消費が大きく回復した。
天然ゴム価格に対するコストメリットに加え、タイヤメーカー各社のリサイクル推進活動が大きく寄与している。
ゴム板、ベルト製品などの自動車タイヤを除く工業用品向けは3年連続で前年比アップを続けているものの、13年実績は同101%、7506tと横ばいにとどまった。
再生ゴムの原料は主に天然ゴム比率が高いトラック・バス用タイヤのトレッド部分が使用されており、廃タイヤを