【ホース特集】 カナフレックス 復興需要で業績が好調

2014年06月28日

ゴムタイムス社

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 樹脂ホース大手メーカーのカナフレックスコーポレーションは、土木資材をはじめ工業用品、電設資材など、都市づくりを裏側から支える製品だけでなく、暮らしにより近い建材も自社開発し、活発な新製品開発と豊富な品揃えを武器に、積極的な販売活動を行っている。

 13年度を振り返ると、同社の売上・利益は消費税増税の前の駆け込み需要、アベノミクス効果による公共事業の受注回復で、前年比2ケタ以上の伸びを見せるほどの好調さを示した。また製造業の回復により、工場設備関連製品も堅調だった。

 同社のメインは工業用品、土木資材、電設資材。特に電設資材では、太陽光関連がここ2年間、好調で、それに付随する製品も伸びた。

 土木資材は政権交代後、東日本大震災の復興需要が本格的に動き始めており、具体的な数字となって表れるようになっている。

 工業用品のホースも、消費税の増税前の駆け込み需要により、設備関連の製品が一昨年と比較してよく動いた。

好調なカナパワーニューATスーパー

好調なカナパワーニューATスーパー

 その結果、前期は、リーマンショック時に比べて業績が回復している最近の業績を上回るほどの勢いだった。

 今期も、東北地区の復興需要は引き続き伸びていくと見ており、土木資材や電設資材の需要が見込まれることから、需要の取りこぼしを避けるとともに、東京オリンピック開催に向けて盛り上がっている関東地区の需要についても、確実に取り込む計画だ。

 今後、国内市場が縮小していく中で、同社では様々な対策を講じている。
 その1つが、昨年の9月から12月にかけて全国9都市で開催した新製品説明会であり、約3000人の来場者に対するアフターフォローの徹底化に取り組んでいる。

注目集めたカナスリップ工法

注目集めたカナスリップ工法

 また老朽化した下水道管路の中に、工場で生産された自立更生管をそのまま挿入し、管口処理を施すだけの極めてシンプルで経済的な非開削型の管きょ更生工法である「カナスリップ工法」などを新たな事業の柱として育てながら、創造的価値を生み出す技術・製品開発を行っていく。

 今期、同社が注力する製品を3つ挙げるとすれば、まずロングセラー製品「カナパワーホースニューAT」がある。同製品は以前の製品をさらに進化させた耐圧ホースで、ゼネコンなどに製品性能で高い評価を得ており、受注も好調だ。

カナヒュームA型

カナヒュームA型

 2つ目が

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