都ローラー工業(埼玉県草加市、町田憲重代表取締役)は創業以来、印刷・工業用ゴムロールの研磨加工業をメインに事業展開してきた。搬送ローラー・塗装用ローラー等の製造加工に独自技術を用い、戦略的な営業展開を行っている。
昨年度の売上は前年比で横ばいだったが、リーマンショック後に7割まで落ち込んだ売上は底を打ち、その後、高付加価値の加工製品にシフトしたため、利益率は上昇したとのことだ。
同社は今後の戦略として海外市場に目を向けている。日本製品の主な輸出市場は、アメリカ主体から東南アジア・EC領域にシフトすると推測される。特に価格競争よりも高品質の製品が求められる欧州市場での拡販は、同社の製品・技術の志向にも合致する。そこに立ちはだかる課題が、RoHS指令やELV指令などの環境規制だ。
環境対応はロールに今すぐ求められているわけではないが、町田社長は「他社が動く前にいち早く環境規制に対応し、市場に提案すればビジネスチャンスにつながる」として、今後