輸出・海外事業が2割の伸長
東京材料㈱(柿沼秀一社長)の2014年3月期決算は売上高が840億8100万円、前期比106・4%の増収、経常利益は16億9400万円、同101%の増収増益となり経常利益は過去最高を計上した。経常利益は輸入商材を中心とする高付加価値商材の発掘・拡販、在庫圧縮、業務改革による経費削減が寄与し、4期連続で最高益を更新した。当期純利益は10億2400万円、同98・1%の減益となった。
合成ゴム・合成ラテックス・ゴム用薬品・カーボンブラックなどの合成ゴム販売は前期は欧州債権問題の深刻化や中国及び新興国経済の減速などによって売上高は減少したが、当期は円安を背景に輸出販売が好調に推移したことから売上高は563億円、前期比108・7%と増加した。売上高構成比も65%から67%となった。
合成樹脂販売は輸入商材を中心に自動車部品関連への拡販を積極的に進めた結果、売上高は前期比109・4%の222億円となった。
輸出・海外事業は海外市場での販売が好調だったことから前期比119・2%、286億円となり、輸出比率は前期の30%から34%に拡大された。
新たにスタートする新3ヵ年計画の初年度に当たる14年度は、「2020年のありたい姿」の実現に向けたSZ-20の第2フェーズとして位置づけ、事業構造改革、企業体質強化及び風土改革を推進し、海外関連企業グループの体制強化に努め増収増益を目指す。
同社は6月24日付で取締役・執行役員の異動を行い、新任取締役専務執行役員(グローバル営業総括製品戦略本部担当高機能材料事業部担当) に黒田雄三氏を選任した。