14年4月のゴム製品出荷金額 3%増で堅調に推移

2014年06月30日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会が経済産業省統計をもとに発表したゴム製品の出荷金額の統計によると、4月のゴム製品出荷金額は1964億4300万円で、前年同月比2・5%増となった。13年7月から10ヵ月連続で増加しており、依然として堅調な推移を見せている。

 内訳を見ると、全体の6割近くを占める自動車タイヤが1111億3800万円、同3・6%増となり、こちらも10ヵ月連続で増加を記録。ゴム製品全体の出荷金額を押し上げた形だ。

 ゴムベルトは60億800万円で同7・7%減となった。資源国の生産調整によるコンベヤベルトの輸出減も、出荷金額の減少に影響したと見られる。

 ゴムホースは112億1500万円で同0・4%減。工業用品は550億6000万円で同0・4%増となった。

 タイヤおよび産業用品全体を見ると、4月に実施された消費増税前の仮需による反動減が懸念されていたが、ベルトを除いて影響は軽微に終わったようだ。

 一方、消費財である履物類は、ゴム底布靴が25億600万円で同9・3%減、その他ゴム製履物が2億2700万円で同25・7%減と大幅な減少となり、仮需の反動に大きく影響されたと見られる。

 1―4月累計では、ゴム製品合計で7800億300万円、前年同期比7・6%増となり、こちらも上昇傾向を維持している。

 内訳は自動車タイヤが4247億8600万円で同7・9%増。ゴムベルトが240億2000万円で同0・6%減。ゴムホースが466億700万円で同4・4%増。工業用品が2287億4800万円で同6・1%増となった。

 また履物類では、ゴム底布靴が130億4600万円で同2・7%増、その他ゴム製履物が10億5400万円で同5・5%減となった。

 ゴム製品出荷の堅調な推移は、業界団体がまとめた原料出荷量統計からも裏づけられている。

 日本ゴム工業会がまとめた1―3月の合成ゴム品種別出荷量によると、輸出を含めた出荷量の合計は39万514tで、前年同期比0・5%減とわずかに減少したが、国内向けは消費増税前の駆け込み需要や景気が回復傾向にあることなどを反映して、同8・3%増の25万660tと好調だった。

 国内出荷の内訳は、自動車タイヤ・チューブが13万8071tで同5・1%増、履物が4405tで同8・1%増、工業用品が2万8404tで同8・3%増、その他1万8906tで同9・8%増と、いずれも前年実績を上回った。

 また、合成ゴム工業会がまとめた4月の合成ゴム生産量は、

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