クレイトンポリマー　新イノベーションセンター開設

　クレイトンポリマーは６月25日、オハイオ州ベルプレに新たなクレイトン・イノベーション・センターを開設するとを発表した。

　この試験的施設によってクレイトンは25キログラムから50トンまでの様々な重量で、幅広い種類のＳＢＣ型の素材を製造することが可能となる。この施設とそのハイテク加工設備を通じて同社は、独特で革新的なモノマーおよび構成成分を活用する重合体化学技術の幅を広げ、研究開発用ポリマーを生成する新しい能力と加工技術によって、従来のＳＢＣが参入できなかった用途や業界への扉も開かれることとなる。

　同社が建設するこの試験的工場は、ベルプレにある同社の旗艦的な商業製造施設の敷地内に所在する。そのため、新施設では、既存工場の技術的スキルや人材、インフラを利用することが可能。この工場が持つ、目的に応じて生産量を拡大できる能力により、研究開発サイクルにおける研究所と大規模生産の間のギャップを埋め、同社の能力をさらに強化することができる。テスト生産のために同社の商業製造工場に依存する必要性を減らすため、工場における生産品目の変更頻度の低減および製造設備の稼働率向上につながる。

　この新たな試験工場と既存のベルプレ工場を合わせると、約６００名の社員および請負業者を雇用することとなり、同社はミッドオハイオ・バレー地区での最大級の雇用主となる。さらに、新たな試験工場は将来の拡張を見据えたモジュール式設計となっており、同敷地内にある製造工場が持つ技術スキルや、製品の供給材料を活用できるのも利点となっている。