ランクセスは6月30日、ブチルゴム製品群の包括的なブランド再構築を実施し、新しいブランド名を「X_ブチル」に決定したと発表した。
日本国内においても、新ブランドへの変更が順次行われ、6月より新ブランド名での販売を開始していくとしている。
これに伴い、既存の全ての製品のグレード名称が変更となる。「レギュラーブチル301」は「X_ブチル RB301」、「ブロモブチル2030」は「X_ブチル BB2030」、「クロロブチル1240は「X_ブチル CB1240」に変わる。
「X_ブチル RB」は、イソブテンと少量のイソプレンで共重合した合成ゴムで、高い空気不透過性、優れた耐熱性、耐候性、耐オゾン性が特徴。優れた耐薬品性と衝撃吸収性を備えている。チューブ向けの用途に加えて、タンクのインナーライナーやコンベヤベルトにも使用されている。
合成ゴム「X_ブチル CB」は、同社の「X_ブチル」を塩素化することで製造されている。レギュラーブチルと比べて加硫速度が速く、他の不飽和重合体への接着性が向上している。クロロブチルの加硫はレギュラーブチルの加硫に比べて、一般的に耐熱性と耐オゾン性に優れ、さらには優れた疲労亀裂耐性と良好な圧縮永久ひずみを備えている。
臭素化された「X_ブチル」から製造された加硫物である「X_ブチル BB」の特性は、塩素化された同ブランドから製造された加硫物の特性と ほぼ同じだが、加硫速度がさらに速く、他の不飽和重合体への接着性を一層向上することができる。
製造拠点は、ズヴァインドレヒト(ベルギー)、サーニア(カナダ)、シンガポール。