ブリヂストンは7月1日、同社の100%出資米国子会社であるブリヂストン ホース アメリカ インクが、米国のホース販売・サービス専門会社であるマストヘッドインダストリーズ社の買収について合意したと発表した。
両社は、マストヘッドインダストリーズ社が創業した1990年より取引を行っている。
マストヘッドインダストリーズ社は、ホース販売や補修サービスの専門店である「ホースパワー」を米国に34店、メキシコに1店展開しており、ホース専門のサービス会社としては米国で最大規模。一般の顧客や機械メーカー、資源採掘ユーザーなど、様々な顧客のニーズに対応できるサービス体制を構築している。同社は米国フロリダ州オレンジパークに所在。売上高は1億200万USドル(2013年)。従業員数は約400人。
ブリヂストンは1937年にホースの生産を開始し、現在、世界8拠点で、建設機械や工場で使用される油圧ホースを中心に製造・加締を行っている。販売面では、すでに実績のある機械メーカーへの納入に加え、一般の顧客への交換用ホースの販売の拡大や鉱山でのソリューションビジネスに取り組んでいる。今回の買収により、幅広いユーザーに高品質なホース製品を専門的なサービスとともにタイムリーに提供でき、高い付加価値を創出することが可能となる。
ブリヂストンは、多角化事業の「選択と集中」をさらに進め、集中事業においては、各事業間の連携を強化し、グローバル化を加速することにより更なる飛躍を図っていく。