取材メモ 中古建機が海外に売れなくなる

2014年07月07日

ゴムタイムス社

 高圧用ゴムホースやゴムクローラの大口需要先である建設機械。今や、その5割以上はレンタル機が使用されているとのことだ。レンタル機がここまで普及した要因の一つに、海外で中古建機需要が旺盛だったことが挙げられる。

 性能のいい日本製建機は、アジアを中心とした新興国で引き合いが多く、ものによっては他国製の新品より高い価格で取引されたこともあったという。レンタル会社は、中古建機の売却益を新規購入やレンタル価格抑制の原資にしてきた。そのビジネスモデルが崩れ始めている。

 中央環境審議会の答申に基づき、2006年より環境省、経済産業省、国土交通省による「特定特殊自動車排出ガス規制等に関する法律」(オフロード法)が施行された。13年10月、20tクラス(D4)における第3次生産規制(11年規制)の経過措置期間が終了したため、直前に建機の駆け込み特需が発生したことは記憶に新しい。

 新興国では燃料に純度の低い軽油を使用しており、第2次規制(06年規制)対応機の需要が高いという。そのため、レンタル会社などのユーザーが、経過措置期間を過ぎて生産できなくなる2次規制機の発注を集中させたのだ。

 海外における3次規制機の中古需要は2次規制機には及ばない。さらに今年10月からは

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