十川ゴムが先日、放射線遮蔽ゴムシートの販売を開始したと発表した。極東ゴムも5月に、高放射線下で使用できるゴム材料・製品を極東産業・早稲田大学と共同開発したと発表している。これらの会社以外にも、各社が耐放射線性ゴムをラインナップしており、この分野で研究開発が活発化していることが伺われる。
十川ゴムが開発したのは、放射線遮蔽効果のある硫酸バリウムを、従来の常識では考えられないような量で配合しつつ、ゴム本来の柔軟性を保持することに成功した放射線遮蔽材である。
一方、極東ゴムが開発したのは、2000kGy対応のゴム材料とゴムライニング、1000kGy対応のゴム可とう継手。これまで、高放射線下でゴム材料の耐放射線性を確認した例はあるが、ゴム複合材として実証したのは初めてだという。
耐放射線性に優れたゴム材料ということでは、